短冊と願い事

短冊と願い事

 「七夕飾り」の代表ともいえる「紙の短冊」が使われ始めたのは、江戸時代の頃です。
中国から「七夕」の原型が伝わった頃は、糸や針の仕事を司っていた「織女(織姫)星」に女性が裁縫などの上達を願うだけでした。しかし、時代が「江戸」まで進む頃には、願い事の風習は男女ともに行われるようになりました。

 特に、江戸時代からは基本的な読み書きやそろばんを教えてくれる「寺子屋」という場所が数多くあったので、子供達は「七夕」になると自分の読み書きが今より上手くなる様に願うのが一般的でした。

 その名残として、今でもサトイモの葉にたまった朝露を集めて硯に移し、それで作った墨で短冊に詩歌を書くと字が上達する、という言い伝えがあります。しかし、短冊に書く願いが全て叶うわけではありません。
 特に勉強などの身近な事に関する願い事は、自分の頑張り次第で叶う事もあります。基本的に短冊に書くのは「七夕」の御供え物でもかまいませんが、叶えたい「願い事」を書くなら「叶うと良いな」と思うより、「頑張って叶えよう」と思って書くと、自分の意欲や向上心が高まって自力で叶えられるかもしれませんよ。

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