七日盆(なぬかぼん)

七日盆(なぬかぼん)

 この「七日盆(なぬかぼん)」は正式には「盂蘭盆会(うらぼんえ)」・「精霊会(しょうりょうえ)」といい、「旧暦」の七月十五日に行われていた「祖霊祭」の準備を始める日を言います。「祖霊祭」は、今でいう「お盆」の事です。

 「旧暦」では、神様や先祖は一月十五日の「小正月」と七月十五日の「祖霊祭」に故郷に帰ってくると考えられて居ました。そのため、一月十五日は正月の次に来る「小正月(こしょうがつ)」と呼ばれ、その一週間前に当たる七日は「七日正月(なぬかしょうがつ)」と呼ばれていました。

 今は「七日正月」とは言いませんが、一月七日は「七草を食べる日」として私達の年間行事の一つとして残っています。それに対して、「七日盆」は新暦の登場によって時期が八月に移ってしまいました。

 しかし、行われている事は大して差はありません。当時の「七日盆」は、十五日の「祖霊祭」に備えて様々な準備を行いました。例えば、先祖を迎え入れる棚やお供えを乗せる祭壇を作り、神様が宿るための旗や幟(のぼり)を立て、十五日の「祖霊祭」には帰ってきた先祖や旗や幟(のぼり)に宿った神様に農作業が無事に終わる様に、また生活の安泰を祈ったとされています。

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