七夕と「初物食い」

七夕と「初物食い」

 日本では、その季節に初めに出来た(豆や大豆などの)穀類・野菜・果実などを「初物」と呼び、春夏秋冬の最初の時期に「初物」を供えて食べると「七十五日長生きする」との言い伝えがあります。

 「七夕」が行われる七月は、今でこそ「夏」になりますが、それは明治五年に地球が太陽の周りを一周する時間を一年とする「太陽暦」が採用されてからです。それ以前は、月の満ち欠けを基準にした「太陰暦」等、中国から伝来した物や日本で独自に定められた暦が広く使用されていました。しかし、明治五年を境に今まで使用されていた暦は「旧暦」として扱われる様になりました。

 しかし、今でも残っている暦の名称や伝統行事には「旧暦」の名残があるため、書籍などでは「七夕」を「秋の行事」として紹介する事もあります。更に「旧暦」の「七夕」は、秋に行われる最初の行事なので、言い伝えに習って「初物」を御供えする事があります。

 この風習は知らない人の方が多いと思いますが、今の暦で「夏」に取れる野菜や果物は栄養豊富で健康にも良いので、御供えはしなくとも是非とも食べて暑い時期を乗り越えましょう。

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