七夕と「文月(ふみづき)」

七夕と「文月(ふみづき)」

 今の暦の殆どは数字で呼ばれていますが、和風のカレンダーの中には一月から十二月を和名で書いている物もあります。その和名の中で、七月は「文月(ふみづき)」と呼ばれています。この「文月」は主に「旧暦の七月」に対して使われますが、この名称で呼ばれるようになったのは「七夕」が関係していると言われています。

 その理由としては、一般大衆に「七夕」の行事が広まった際に短冊に願い事の「文(ふみ)」を書くからだと言われています。しかし、この「文月」に関する由来は他にもあります。その一つが秋になって収穫間近の稲穂が大きくなっている事から、稲穂に米が含まれている月で七月を「含月(ふくみづき)」と呼び、それが変化して「ふみづき」になって、後から「文月」という漢字を当てはめたという説です。

 何気なく使っている呼び方には、こんな風に色々な風習や自然の営みが隠れていると分かると、何だか親しみを感じますね。

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