七夕竹(たなばただけ)

七夕竹(たなばただけ)

 「七夕竹」は字や歌などを書いた五色の短冊をつるして彩った竹の事で、近世になって生まれた風習です。そんな風習が特に盛んに行われているのが「仙台七夕(せんだいたなばた)」です。

 この「仙台七夕」は、旧仙台藩内各地で行われていた「七夕」に因んで毎年行われている「年中行事」です。地元の人達は、親しみを込めて「たなばたさん」と読んでいます。特に名前にある宮城県仙台市では、「仙台七夕まつり」と題して盛大な祭が開催されています。

 「仙台七夕まつり」では、商店街などに巨大な「七夕竹」を飾るのが特徴です。また、その「七夕竹」に飾られる七種類の「七夕飾り」には今でも一つ、一つ意味があります。まず、学問や書の上達を願う「短冊」、それから病気の身代わりや裁縫の上達を願う「紙衣」、ついて長寿を願う「折鶴」に商売繁盛と貯蓄を願う「巾着」、漁の豊作を願う「投網」に清潔と倹約を願う「くずかご」、最後に織姫の織り糸を象徴する「吹流し」がつきます。

 「仙台七夕まつり」は、特に最後の「吹流し」を長く鮮やかにして、それを中心に飾りつけが行われます。この「七夕竹」が商店街にズラリと並ぶ様子は、祭の時期になるとテレビなどで取り上げられる事が多いです。

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