七夕と季節

七夕と季節

 そもそも日本の季節の節目は、中国から伝わった「二十四節気」という言葉が元になっています。この「二十四節気」とは、簡単にいうと太陽の動きを目安にして作られた季節の分類です。名前の由来は、季節の目印となる「節(せつ)」と、月毎の名前を決めるための作られた「中(ちゅう)」という基準の合計が「二十四」になるので「二十四節季」と呼ばれています。

 その中でも、特に重要だったのが「立春」・「春分」・「立夏」・「夏至」・「立秋」・「秋分」・「立冬」・「冬至」の「八節(はっせつ」)」という節目です。この「八節」に因んだ風習(冬至に「かぼちゃ」を食べる等)は今でも行われており、中には「国民の祝日」になっている日もあります。しかし、風習は残っても「二十四節季」が新しい「暦」の誕生によって「旧暦」の物になったのは事実です。

 そのため、今も行われている祭りや行事の中には「旧暦」を基準にした日付で開催している所もあります。更に「七夕」も今の暦では「夏」の行事になっていますが、「旧暦」では「秋」に行われる行事だったので、本によっては「七夕」を「秋の行事」として紹介したり、和歌や俳句等では「七夕」を「秋」の季語として使う事があります。

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