「七夕人形」

「七夕人形」

 日本では古くから、人形や紙を人の形に切り取り、自分に降りかかる災いや病気を肩代わりしてもらう風習があり、今も根強く残っている言葉や物があります。例えば、一年を無事に過ごせる様に厄除けの人形を買ったり、身代わりになる人形を「形代(かたしろ)」や「人形(ひとがた)」と呼んだりします。そして、そんな人形を集めて行われる「人形供養」は、日本の伝統行事の一つでもあります。

 そんな人形を使った厄払いの中に、「七夕人形」と呼ばれる風習があります。「七夕」は一般的に笹の葉をキレイに飾り、短冊に願い事を書いて吊るしますが、この風習は旧暦の「七夕」に当たる八月六日(または八月七日)に、軒下や小さい二本の竹の間に通した大きな竹に人形を飾ります。

 この時に用意される人形は、紙で作った着物や雛人形だったり、木材で乗馬姿や屋根の付いた祠の形など実に様々な形があります。これは「子供が健やかな成長」や「衣服に困らない様に」等の願いを込め、風通し良い場所に飾り、その風で厄を払ってもらうそうです。また、地域よっては飾らすに子供が小川に流して厄を払う、という方法もあるそうです。

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